日本の美術刀剣に使用された鐔・目貫などの刀装具は、特に戦の無い江戸時代より、幾何学模様、
昆虫動植物、風景、日本や中国の故事などさまざまな意匠が作品に用いられ、時代の名工たちは
技巧を力一杯表現し、武家文化の一翼を担いました。
ここにご紹介いたしますのは、大変珍しい、新宮誕生に因んだ鐔です。

武内宿禰(タケノウチ・スクネ)神功(ジングウ)皇后ご出産の図
 西暦160年頃、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)第2王子である第14代 仲哀(ちゅうあい)天皇の
皇后「神功皇后」は生まれつき賢く、男勝りでありました。丁度、九州「熊襲(クマソ)」が天皇に
叛いたため、揃って征伐に向かわれましたが、天皇が崩御されたため決戦を急ぎ、大臣「武内宿禰」と
熊襲の後ろ盾「新羅(シラギ)」を討つべく、男装をして兵と共に渡海されました。
天皇の子を懐妊していた皇后は、闘いが終わり帰国するまで出産を遅らせたいと神に祈って
おりましたが、心が通じたのか、新羅を無事平定し、その凱旋途中の九州筑紫において
誉田別命(ホンタワケノミコト)・応神天皇をお産みになられました。応神天皇は70年間に渡り摂政され
大陸との文化人・技術者の交流に尽力、日本の発展に尽くされました。
また、武内宿禰は孝元天皇の曾孫で、時代の5朝に仕え、数々の偉功があったと伝えられています。
この鐔は、神助により無事に誕生を賜った赤子である応神天皇を抱き、竹の根の張る松の木陰から
神に感謝し、母子の健康を祈願、そして仲哀天皇に報告をする武内宿禰の姿を表現しています。


今回はこちらの江戸時代後期に作られた鐔を記念頒布いたします。
弊社問い合わせ先メールにてお申し込み下さい。美術品はご存知の通り1点物ですので
弊社受信到着順にご案内いたします。サーバー等通信不具合による順番の相違は、お許しを
頂きたく存じます。また、製作詳細やコンディションはできる限り忠実に明記いたしますが
今回特に吉事な上、特別価格にてご提供申し上げ、複数のお申し込みも予想されますので
輸送中の破損などの場合を除き、お客様都合による返品は極力ご遠慮頂きたくお願い申し上げます。

詳細事項;鐔 江戸後期(1800-1850頃)縦72mm 横69mm 厚さ4,5mm 桐箱入り

     鉄地(鍛錬鉄に鉄錆を付ける)に松木、笹、人物の周りを透かし彫りし、それぞれに彫刻を
     施し、立体感を出している。霞がかった空を金色絵し、人物・笹には金の鍍金(ときん)。 
     鐔の裏面の木陰には、腰掛ける武将の背が見え、写実的である。
     切羽台(中央の刀が通る穴)右側は少し擦れて表面の鉄錆が薄い。鉄地の状態は旧蔵者の
     保管状態から良いほうではないが、徐々に落ち着いてくると思う。
     無銘ながら武州江戸において、平均的な一般レベルの鐔工による作と思われる。

頒布価格;¥88,000 (送料込み、税別)
      お支払方法及びお支払い額(弊社確認メール受信後にお願いいたします);

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